「気密は重要」② 高断熱高気密
「前回①」の気密は重要なのに、なぜ多くに住宅会社が行わないかを書きます。
1.以前は毎回実施していたが、ほとんど同じ数値だったので、今は行っていない。
2.気密を理解してない。測定会社が解らない。
3.住宅会社に現場監督しかいないので、請負大工は早く終わらせないと利益が出ないので、精度を求めていない 。
大まかに、こんな所ではないでしょうか?
それでは一つ一つ、弊社なりに解説していこうと思います。
まず1のパターンですが、
毎回、同じ企画住宅で職人も毎度一緒なら、その考えも多少わかりますが、人的ミスは誰にでも起こる可能性がありますよね。
工務店の多くは注文住宅だと思いますが、間取りが多少なりとも違うはずです、まして、毎回同じ職人も難しいのではないでしょうか?
その為の確認作業が気密測定なのです。
次に2のパターンですが、
家族経営や昔ながらの職人気質の年配大工さんを抱える工務店が多いと思いますが、木材の施工技術は高いのですが、断熱工事を含め気密工事はそこまで重要と考えている職人は多くありません。
続いて3のパターンですが、
十数年前に高気密・高断熱と言う言葉が生まれ、断熱材が重要と認知されたのですが、施工不良が多く壁内結露を起こし、お施主様を悲しませた事例が全国で多数発生しました。(詳しくはナミダタケ事件などでお調べください)
そこで気密もセットで重要なんだと広まったのに、令和になった今でも中々進んでいません。
気密測定も一時義務化の動きがあったと聞いていますが、大手の圧力でなくなったとか?
(鉄骨住宅は結露対策どうしてるんだろうか・・・)
次回に続きます。